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1.サイファーとは
ブレイクダンスにおいてサイファーとはいわゆる仲間とのダンスセッションのことです。
基本的なサイファーとしては何人かで大きな丸、サークルを作り音楽をかけて順々に1人ずつ踊っていく形式のことを指します。
ブレイクダンスに限らず様々なジャンルのダンサーのあいだでは、話さなくてもダンスのスタイルをお互いに見ればなんとなくの性格や好みがわかると言うほどダンスにはそれぞれの味が出ます。
また、外国人ダンサーとも一緒にサイファーでの練習を行なえばほぼ仲良くなれます。
サイファーはそれくらい大きなコミュニケーションツールなのです。
またイベントなどの会場では自然とサイファーが生まれることも多く、ウォーミングアップをしたり技や動きの練習をやってみたりとよく見られます。
サイファーのやり方を覚えるとダンスがとても楽しくなりますし、仲間がどんどん増えていきます。
2.サイファーのやり方
実はサイファーはただサークルになってみんなで順々に踊ればいいという単純なものではないのです。
なぜなら、音楽は何がかかるのか事前にわからないし、みんなのダンススタイルもわからない場合もあります。
また円の中で踊る緊張感などいろいろと感じることのできるものなのです。
重要となるのは出るタイミングです。
その空間や雰囲気にうまく溶け込んで音楽もしっかりと聴いてやらなければずっとサークルで見てるだけでなかなか出ることができないでしょう。
出るタイミングをうまくするには踊ってる人が終わるタイミングを掴まなければいけません。
それにはブレイクダンスの知識も必要ですし、音楽の知識も必要です。
踊りの構成や音楽の構成をわかっていなければいつ終わるのかがわかりません。
上達者たちのサイファーでは踊っている人が終わってまさにそのタイミングを一瞬でも逃すともうサイファーには出られないでしょう。
また終わったタイミングで同時に何人か出てしまうことももちろんあります。
それを力ずくで奪うのか、うまくかわして自分のターンにするのか、あるいは雰囲気を読んで譲るのかなど、サイファーは言葉を使わないコミュニケーションなのです。
上達して、時にはサイファーの支配者になったり、そのサークルをコントロールしたりとやり方がわかればとても楽しいものになります。
またその時その時で、緩い遊びのサイファーなのか、気持ちの入った真剣な場のピリピリとしたサイファーなのかを読み取ることも大事です。
まずは近くの仲間同士でサイファーを気軽に楽しんでみてください。