ブレイクダンスにおいて柔軟性はかなり大切です。
もちろん上手い人が必ず体が柔らかいとは限りませんし、柔らかいからといってう上達が早いかというと、それは全く別の話です。
今回は、ブレイクダンスにおいてなぜ柔軟性が大事なのかということと、効果的なストレッチの方法について解説していきます。
1.なぜ柔軟性が大事なのか
先ほども申し上げましたが、ブレイクダンスの上達と柔軟性の向上は全く別の話です。
なぜかというと、ブレイクダンスはオリジナリティが非常に重要視されるダンスなので、柔軟性が必要になる技を避け続けても、すごい技の習得やダンスの質の向上は可能だからです。
しかし、柔軟性は二つの観点から重要であると言えます。
1.ケガを予防することができる
まず、これはブレイクダンスに限った話ではありませんが、柔軟性を高めることでケガをするリスクを減らすことができます。
当然ですが、足が90度しか開かない人と180度開く人に、足が180度開くような負荷がかかったら、前者は間違いなくケガをするでしょう。
また、ブレイクダンスは続けることによって感覚を養うことができるダンスなので、ケガをしている期間はいつも通りの練習ができず非常にもったいないです。
一度できるようになった技ができなくなるなんてこともざらに起こり得ます。
ケガの予防という観点でストレッチをするのであれば、運動前は動的なストレッチを行いましょう。
静的なストレッチは筋肉のパフォーマンスを落としてしまうので、なるべく運動後にするようにしましょう。
2.柔軟性を養うだけでやりやすくなる技がある
もう一つの観点として、柔軟性を養うことで習得しやすくなる技があるということです。
特に開脚と肩周りの柔軟性を養うのは非常に効果的です。
開脚に関しては、可動域が広がるだけで遠心力を扱いやすくなるので、パワームーブのコツを掴みやすくなります。
また、肩周りはハローバックやアローバックなどの技を行う際には必須と言っても過言ではありません。
さらに、腕を背中側に挿すエアチェアも肩周りの柔軟性が高まるだけで一気に難易度が下がります。
肩周りのストレッチはタオルの両端を持って、背中側で腕を伸ばしながら上下に通すことで効率良く伸ばすことができます。
1.効果的に柔軟性を養うために知っておきたいこと
柔軟性を養うためには、ストレッチを効果的に行う方法も知っておいたほうがいいでしょう。
まず、柔軟を行うタイミングについてですが、こちらは入浴後に行うのが理想的です。
筋肉がほぐれているので、効果的に伸ばすことができます。
また、伸ばす際は勢いをつけずに適度な痛みのところで止めましょう。
なぜかというと、人間の体には基本的に防御反応が組み込まれているからです。
勢いをつけたり極度に痛みを感じるレベルまで伸ばしてしまうと、体が反射的に筋肉のダメージを防ぐために伸張反射という防御反応を起こしてしまい逆効果になってしまいます。
また、筋肉の特徴として、時間が経過すると固まっていくという性質があります。
朝起きたタイミングが一番体が固くなっているのは、この性質が原因です。
なので、少しでも時間を見つけて毎日継続することが、柔軟性を養うための近道となります。
できれば、一回で長時間やるのではなく、短い時間で複数回行うとより効果的です。
必要なストレッチのメニューについては、人によって様々かとは思いますが、気をつけるべきポイントを意識しながら、開脚や肩周りのストレッチを行うことによって、ブレイクダンス向けの体を作ることができます。
ぜひ毎日コツコツと継続していきましょう。