ブレイクダンスのフットワークにおいて、手の着き方は非常に大切なポイントになります。
手の着き方によって、フットワークの見た目の印象は大きく変わります。
今回はどんな手の着き方をするのが良いかについて解説していきます。
1.手の着き方の使い分け
ブレイクダンスのフットワークでは、大きく分けて二つの手の着き方があります。
一つは手の平をべったりと地面につける「ベタ手」と呼ばれるものです。
もう一つは親指を立てて、中指と人差し指の付け根を地面につける「指手」と呼ばれる着き方です。
まずは、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
1.ベタ手のメリット・デメリット
ベタ手についてですが、こちらの最大のメリットは突き指をするリスクがないことが挙げられます。
ブレイクダンスをやっていくと必ずと言っていいほど突き指をします。
しかし、ベタ手であればそれ以上指が逆側に行くことがないので、突き指をすることがほとんどなくなります。
スワイプスやハンド系の技はベタ手で行うので、これらの技をよく使う方は、指手に切り替えずにベタ手のままフットワークを行うことが多いです。
デメリットとしては、指を立てていない分上半身の位置が低くなってしまうので、シルエットをかっこよく見せるのが難しかったり、フットワークで腰の重心を整えるのが指手よりも崩れやすいという点が挙げられます。
2.指手のメリット・デメリット
指手はベタ手よりも上半身の位置が高くなるため、フットワークがやりやすくなります。
なので、フットワークメインのムーブをするスタイラーの多くはこの手の着き方をしています。
しかし、この指手は親指を立てているため、バランスを崩すとよく突き指をしてしまいます。
また、慣れないうちに指手で練習をしていると、人差し指の付け根に集中して負荷がかかるので手が痛くなってしまいます。
これは練習しているうちに手の皮が厚くなって痛みを感じることはなくなっていくでしょう。
この指手はフットワークがやりやすいだけでなく、手のシルエットもシャープに見えるようになるため、スタイラーの方はこちらの着き方がオススメです。
また、親指を内側に向ける着き方と、親指を前に向ける着き方がありますが、これに関しては好みで変えると良いでしょう。
ムーブの中にパワームーブを組み込む人は、初めのうちはベタ手との切り替えが難しいかもしれませんが、全てのフットワークを指手で練習するうちに、無意識で切り替えることが出来るようになります。
手の着き方次第で、ムーブの印象はガラリと変わります。
ぜひ、自分のムーブにあった手の着き方を見つけてください。