エレベーターはブレイクダンスの技の中でもハンド系のパワームーブに分類され、ハンドグライドから体を上にあげる大技です。
ブレイクダンスをやっている方の中でも、練習する人が少ないレアな技なので、エレベーターができるとバトルなどでは良い意味で目立つことができます。
エレベーターができるようになるためにはハンドグライドでスピードを出せるようになる必要があるので、今回はエレベーターのやり方とその練習方法について解説していきます。
1.エレベーターの踊り方と練習方法
エレベーターはハンド系のパワームーブで、ハンドグライドをしている状態から腕だけで体を持ち上げる技です。
見た目はかなり力を使いそうな技ですが、ハンドグライドのスピードを上げることができれば、大きな遠心力を扱うことができるようになるため、そこまで筋力は必要ありません。
1.エレベーターの踊り方
エレベーターの踊り方についてですが、まずはハンドグライドをする必要があるので、手と地面の間にニット帽のような滑る素材のものを挟み、人型チェアになります。
人型チェアの状態で、フリーになっている方の手と軸手と反対側の足を使って地面を漕ぎます。
スピードがついてきたら、漕ぐのをやめて手を軸手に重ねます。
腕で地面を押しつつ、膝を軸に寄せることで体を浮かせます。
足は遠心力がついていれば意図的に浮かせようとしなくても浮かせることができます。
2.エレベーターの練習方法
エレベーターの練習方法についてですが、この技の場合は持ち上げるところよりもハンドグライドでスピードをつけることができるかどうかが重要となっています。
そのため、ハンドグライドの練習を重点的に行いましょう。
ハンドグライドができない方は、人型チェアのキープから始めます。
最低でも5秒はキープできるようになった方が良いかと思います。
そしてハンドグライドは漕ぐ力だけで回転するため、バランスを崩さないように限界の速さまで漕ぐことがポイントになります。
地面の漕ぎ方は、手だけで漕ぐ場合と手と足を使って漕ぐ場合があります。
手だけで漕ぐ場合はバランスは取りやすいですが、速さを出すのが難しいです。
逆に手足を使う場合は、速さは出やすいですがバランスを崩しやすくなってしまいます。
手足を使う漕ぎ方としては、手と足を同時に漕ぐのではなく、手で漕いでから足で漕ぐというような形でタイミングをずらすとやりやすくなります。
どちらの場合も、力の向きが円運動になるように意識をしましょう。
別の方向に力がかかってしまうと、重心がずれて倒れてしまいます。
とにかくハンドグライドのスピードがポイントになるので、この点を重点的に練習しましょう。
体を持ち上げるためのコツとしては、少し前気味に体重を乗せて、膝を軸に寄せていきましょう。
バックスピンのように体がコンパクトに中心に寄ることによって、スピードが上がり、技がかっこよく見えるようになります。
2.エレベーターに入るためのつなぎの重要性
エレベーターをブレイクダンスのバトルで使うとなると、ハンドグライドのスピードのつけ方を工夫する必要があります。
というのも、ショーケースでは他の人に視線を移している間に漕いでスピードをつけることができますが、バトルではずっと視線が集まっています。
そこでハンドグライドを漕いでスピードをつけているというのは少し不恰好に見えてしまします。
なのでバトルで使う場合は、ウィンドや別のハンド系のパワームーブからハンドグライドに入れるような練習をしておくことによって、よりまとまったムーブにエレベーターを組み込むことができます。
エレベーターは使っている人も少なく、見た目も派手な技なのでマスターすれば一気に重宝する技になります。
つなぎまで完璧にできればバトルでも目立つことができるので、技だけでなくつなぎ方にも工夫して自分のものにしましょう。