ブレイクダンスの技の中には寝技というものはありますが、バックロックは寝技の中でもストマックに並んでよく使われる技です。
フットワークとの相性がとてもいい技なので、ぜひ習得してムーブの幅を広げていってください。
1.バックロックの踊り方とかっこよく見せるためのコツ
バックロックのイメージは背中をついている状態で行うスウィーピングです。
まずはバックロックの方法から説明していきます。
バックロックはスウィーピングと同様で左右両方できる必要があるので、どちらも練習しておきましょう。
1.バックロックの踊り方
まずは地面に仰向けに寝転がり、膝を曲げて足の裏を地面につけます。
その状態で右足を伸ばし、体を右向きに傾け肩に体重を乗せます。
肩に体重が乗ったと同時に、左膝を90度に曲げた状態で、外側に蹴ります。
蹴り方はスウィーピングと同様です。
左足で蹴り終わったら、次は体を左向きに傾けて、背中が地面に着いたタイミングで左足を伸ばし、右膝を曲げて足の裏を地面につけます。
そのまま体を左向きに傾け、左肩に体重が乗ったら、同様に右足で外側を蹴ります。
バックロックはこの繰り返しです。
体重が肩に乗っているときは、下側の腕はしっかりと曲げておき、上側の手で少し遠くの地面を触ります。
ブレイクダンスは動きがシンプルな技ほどかっこよく見せるのが難しいため、バックロックもかっこよく踊るためには少しコツが必要になってきます。
2.バックロックをかっこよく見せるためのコツ
バックロックをかっこよく見せるためには意識すべきポイントが二つあります。
一つは、腰を地面から少しだけ浮かせてキープすることです。
腰が地面に着いてしまうとスムーズに左右の切り替えをするのが難しくなってしまいます。
二つ目は上半身の軌道です。
これは、バックロックを始めたばかりの方がやってしまいがちなことなのですが、上半身が真横に転がるだけにならないようにしましょう。
具体的には、肩に体重が乗るときに自分のへそを覗き込むような形で背中を丸めます。
すると、上半身の軌道が振り子のように半円を描く動きになり、シルエットもかっこよくなります。
また、スウィーピングと同様で、外側に蹴る瞬間の逆足はソールで地面を踏むようにしましょう。
3.バックロックの使い方
バックロックは仰向けの姿勢であれば無理なく入ることができるためとても入りやすいです。
ストマックと組み合わせて入ることもできますし、パワームーブの終わりで寝そべってから、再度バックロックを起点にムーブを続けるという使い方もできます。
また、バックロックの動きはトラックスやトラックスを半周だけ回るハンジローの入りの動きにとても似ています。
そのため、バックロックをしている途中でトラックスやハンジローを混ぜることによって、軌道を少しずつ変えるムーブをすることができます。
そのままトラックスからフットワークに戻すこともできるため、バックロックはフットワークととても相性が良いです。
ブレイクダンスで見飽きないムーブをするためには緩急が大事ですが、バックロックは高さがフットワークと異なるため、高低差で緩急をつけることができます。
とても簡単な技なので、かっこよくできるまでやり込んでください。