今回はヒップホップダンスには欠かせない要素のアイソレーションを解説したいと思います。
アイソレ―ションとは、「独立」という意味で、その名の通り、体の一部分だけを動かす事です。
1.アイソレーションのやり方
人の体には沢山の関節があり、練習次第でどこでも独立して動かせるようになります。
まずはヒップホップダンスの基本である、首、肩、胸、腰を中心に解説していきたいと思います。
アイソレ―ションが上達していき、動きの中に加えることで、ヒップホップダンスとしての雰囲気はもちろん、キレのあるダンスになりますので、是非とも参考にしてください。
1.首のアイソレーション
首のアイソレーションは、廻す、倒す、横に動かすの3つです。
倒すと廻すは、すぐに出来ると思いますし、準備運動の時にやっていたようにやる感じで大丈夫です。
ここで意識してほしいのは、廻すときに近道しない事です。
しっかりと大きく廻すことでこの先、ヒップホップダンスを踊った際に、癖として自然に出来るようになり、アクセントの役割をしてくれます。
次に、横に動かすですが、インドのマハラジャっぽいイメージのやつです。
最初は違和感があると思いますが、コツは先に倒して、ゆっくりアゴを横に持っていき顔がまっすぐなるようにしていくのが上達するコツです。
2.胸のアイソレーション(チェスト)
胸は、鳩胸みたいに前に出す、逆に引っ込める。
横にずらす、そして地面と垂直に廻すの3つです。
鳩胸みたいに、前に出す、逆に引っ込める、横にずらすのは、比較的すぐできるでしょう。
この2つのコツも大きく、動かす以外の所を動かさないように意識する事です。
廻す方法は、先ほどの前に出す、引っ込める、横にずらすをスム―ズにする事が上達するコツです。
丁度、ゲ―ムのコントロ―ルの十字キ―を思い描いてみて下さい。
一周廻すと、真ん中は押さないと思います。
その感じで先ほどの引っ込める、横にずらす、前に出す、横にずらす、を繋げてやれば胸を回すことができます。
やってみればそこまで難しくいのと、コツはもちろん近道せずに大きく廻したり、動かすことが大事です。
4.肩のアイソレーション
最後に肩のアイソレ―ションです。
どのアイソレーションもヒップホップダンスの上達の為には必要なのですが、特に肩はキレを出すためには大事なアイソレ―ションの部分です
肩も上記の3つとほぼ同じで、廻す、上下に動かす前後に動かすの3つです。
この3つは特に難しいわけではなく、コツも大きく動かす、近道しないなのですが、最後に書いた理由があります。
肩だけ上記の3つと何かが違いますね。
そうです。肩は2つあるので、お互いに独立して違う動きをさせる事が可能です。
右肩は前まわし、左肩は後ろ廻しなんて事もできます。
少し技術がいりますが、上達法がわかれば、大丈夫です。コツは先ほど、胸のアイソレーションで出てきた十字キ―です。
逆廻しする際には左右に十字キ―を、想像して右肩が前の時は左肩は後ろといった風に4つの方向を意識するとやりやすいです。
2.アイソレーションの応用
アイソレーションを単体で見れば、準備運動のようなものに見えますが、ヒップホップダンスの動きと併用する事によって、キレのあるダンスに見せる事が出来ます。
では、前述で開設したランニングマンにアイソレーションを加えてみましょう。
1.グル―ブ感のあるランニングマン
グル―ブ感とは、躍動感のことで、ランニングマンにアイソレーションを足してグル―ブ感のある動きにしてみましょう。
主に使うのは、首のアイソレーションです。
基本のランニングマンで前に足を踏み込んだ時に、首を前に倒してみましょう。
やっている感じでいうと、頷くような感じです。
首を頷く事によって、重いランニングマンに見えます。
その逆に、同じように前に足を踏み込んだ時に、上を向いてみましょう。
今度は、フワッとした軽いランニングマンに見えると思います。
このように、色んな動きにアイソレーションを加えることで、同じ動きでも全然違って見えます。
次回は「ロックザボ―トの踊り方と練習方法|ヒップホップダンスのステップ」です。